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マンゴスチン

学 名 Garcinia mangostana L.
科 名 フクギ
原産地 マレー半島・ボルネオ

 

マンゴーはインドネシア・マレー半島の原産で、東南アジアの熱帯地域で栽培されています。樹高は10~20mになる常緑高木です。葉楕円形で互生します。花は前年枝の先端に着きます。花弁はなく、内側が赤いガクが花弁のように見えます。果実は直径3~6cmで球形。果皮は紫色で分厚く、真っ白な小さな房状の果肉は甘味多汁で、大変美味です。大きな房には、種子が入っています。マンゴスチンの苗は、種子をまいて繁殖されますが、種子は、胚珠の珠細胞から発生するので、母樹と同じ遺伝子を受け継いでいます。このため、品種として区別されるものはありませんん。収穫時に地面に落とすと果肉にガム状の樹液が出て食用にならないので、竹の棒の先に布の袋を付けたもので一つ一つ大切に収穫されます。日本には冷凍果実として輸入されていますが、新鮮な生の果実の風味が勝っています。種子から育てた苗は7年から8年かかって花・果実を着けます。幼木の間は直射日光に弱く葉やけを生じるため、日よけの下やバナナと混植して影をつくって栽培されています。


市場で売られるマンゴスチンの果実


マンゴスチンの花


日よけの下で育てられる幼木のマンゴスチン


白い粘液を出す未熟な果実


わずかに赤くなった果実を収穫すると数日で紫色に変わる


収穫用の竹の棒の先に付ける袋


セミ取りのような風情で行われる収穫作業


斑入りの葉をもつマンゴスチン